| 「 植物バイオマス等(木材等) を燃やしても大気中の二酸化炭素量は増えない」 という原理です。
これは、地球温暖化防止を考えるとき、最も基本となる考えといえます。 「 カーボン 」 とは炭素のことで、カーボン の差し引き量が増減無しのゼロ(ニュートラル状態)、つまり 二酸化炭素 (温室効果ガス) の増減に影響を与えない性質のことを 「カーボンニュートラル」と言います。
植物は地中の水、大気中の二酸化炭素を用いて、光を取り込んで光合成をして成長します。一方で植物は死後、水と二酸化炭素に分解されます。これらの二酸化炭素の循環はゆっくりとした時間をかけて行われるため、地球上の二酸化炭素量へ影響を与えませんでした。
それでは、燃やした場合はどうなのでしょう?燃や した場合でも、急激に二酸化炭素と水(水蒸気)へ分解され、室内などの狭い空間では一時的に 二酸化炭素量が増えますが、地球環境で考えた場合には朽ちた時と変わりません。そうした考え方が、 「 カーボンニュートラル 」と言われているのです。そして菜種やひまわり等の油糧植物が成長過程において光合成して作り出した油脂からつくられたバイオディーゼルは「カーボンニュートラル」な燃料であると認められています。では、化石燃料を燃やすと、なぜ地球上の二酸化炭素量が増えるのでしょうか。石炭や石油 も主に植物の死骸が地下に埋まった状態で変化したもので、その成分の多くが炭素すなわちカーボンです。前出の植物バイオマスのカーボンと違うのは、地中に長い時間封じ込められていて、地球表層部のカーボンではないということです。数千万年も前の古い時代のカーボンと考えられます。 そのため、現在の地球表層のバランスには縁のないカーボンといえるでしょう。
何千年も前のカーボンをいきなり大量に、継続的に燃や して大気中へ二酸化炭素を増やし続けた結果、最近になって段々と目立つようになってきたのです。
|