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バイオディーゼルとは

  >>> バイオディーゼルの将来性と問題点
バイオディーゼル(BDF)とは、軽油の代替燃料で、ディーゼルエンジンを有する車両、船舶、農耕機具、発電機等に使用されています。石油燃料(化石燃料)の代替燃料として使用することにより、環境問題やエネルギーの高い海外依存率等、様々な問題の解決策として現在世界中で注目を浴びています。

一般的 に、植物性油や動物性脂をメタノールと反応させメチルエステル化したものをバイオディーゼルと呼んでおり、バイオディーゼル100%で使用される燃料油を“B100”、軽油に対して20%混合した燃料油を“B20”と呼んでいます。一部では、単に軽油に植物油を混ぜている場合もありますが、これはバイオディーゼルとは呼びません。バイオディーゼルとは、動植物油をディーゼルエンジンで使用する際に、安全に使用できるように、特別な処理を行って製造されたもののことを言います。製造に使用されている植物油は、菜種・ひまわり(主にヨーロッパ)、大豆(主にアメリカ)、パーム(東南アジア)、廃食用油(日本)で、その国々の現状や施策が原料にまで反映されています。また、動物性油(ラード、牛、鶏等)も原料として使われており、特にファーストフードレストランから回収された廃食油等の再利用として活用されています。

実際に使用する場合、バイオディーゼルの混合率が20%以下(B20)であれば、既存の車両の仕様変更や部品交換等を行う必要がなく、通常の燃料として問題なく使用することが可能です。B100の様な純度の高いバイオディーゼルを使用する場合、エンジン系統に使用されているゴム製部品に注意をする必要はありますが、それ以外は問題ありません。逆に軽油に少量のバイオディーゼルを加えると、排気ガス中に含まれる有害物質の排出を大きく抑え、潤滑性を大きく向上させることができ(バイオディーゼルを1%加えると、潤滑性が65%向上する)、エンジンを滑らかに稼動させ、エンジンの寿命を延ばすとの報告も出ています。燃費においても、軽油と比べると若干劣るものの、ほぼ同等と考えられています。また、バイオディーゼルは生分解性が高く、「砂糖より生物分解されやすく、食卓塩より毒性が低い(全米バイオディーゼル協会)」と言われるほど、環境に対する影響の少ない燃料といわれています。これらの理由から、米国やヨーロッパでは市場が急成長しており、根強いファンも増えてきています。中には、バイオディーゼルを自宅の倉庫で趣味として製造して利用されている人もおり、BDF製造用や取り扱い用のマニュアル本も発売されています。

植物油をディーゼルエンジン用燃料として利用するという歴史は比較的古く、そもそも19世紀末にルドルフ・ディーゼルが自身で設計したエンジンを動かすための燃料としてピーナッツ油を使用したと伝えられています。しかしその後、利便性と経済性を求める社会の要求により、燃料の主体が石油へと変化し、植物油を利用するというコンセプトは消えていきました。1970年代のエネルギー供給への不安や、石油資源枯渇の問題がクローズアップされるたびに、ガソリン代替燃料のエタノールと同様に、市場に再び姿を現すようになりました。

1973年のオイルショック後には、オーストリアで植物油をディーゼル燃料として使用する検討が開始され、1991年にオーストリア規格協会により、世界で初めてのバイオディーゼル燃料規格が発表されました。その後、フランス、ドイツ、チェコなどでも同様に、バイオディーゼル燃料の技術的仕様や品質基準が発表され、ここで“バイオディーゼル”とは、「脂肪酸メチルエステル」または「FAME:fatty acid methyl ester」と規格化されました。
   
   
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